鋏砥ぎ 講習風景

大沢店の黒瀬仁です。

何カ月か前のこのブログのコーナーで私たち理容師が使う、命ともいうべき鋏を研ぐ機械を載せていただきましたが、今回はそれと同じ鋏砥ぎ機を所有する人たちの講習風景を紹介します。

 

場所は現在東京都の狛江市で行っています。越谷に住む私の家からは普通に行っても一時間半位はかかります。道路が混んでいて二時間以上かかることもありました。

メンバーは全員の方が集まると十人位ですが、全員そろう事はなかなかありません。

私自身もよく存じない人もいます。20年以上前に販売されていた機械を持つ人たちですのでどちらかと言うとやや高齢ですね。私と同年代の方もいます。今回はメインの先生はいらっしゃらなくて写真に写っている方のみでした。

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機械が勝手に鋏を研いでくれそうな気がしますがそんな事ではなく、本の僅かな力加減で理想に近い切れ味になったり、逆にただ鋏の本体を摩耗させるだけで何の意味も無さなくなったりします。神経を集中させてほんの僅かな操作ミスもしないようにしなくてはなりません。どこか一か所でも失敗したらそこに合わせて全体を削らなくてはなりません。ある意味髪の毛を切り間違えてしまい、それに合わせて全体を短くしなくてはいけなくなるのとおなじです。

個々で使用している鋏砥ぎ機の会社はもう機能してないので消耗品などはみなさん自作で造ったりしています。ホームセンターで材料を仕入れて工夫しています。そのアイデアに脱帽しました。4133ちなみにこれは研磨砂とろうそくを混ぜて作った鋏砥ぎ機用の研磨剤です。原料の砂を変えることで粗い研磨からつやを出すような細かい研磨ができます。

 

まだまだ深い話しになり新しい発見があったら紹介します。